視覚とSEX1
我々にとって、女性の美しさについては言葉だけでは表現できないものがあります。
それができたとすれば、きっと写真は存在しませんし、それで女性を被写体にフィルムに収めることはありません。
フォトグラファーは美しい写真を撮るためにシャッターをきります。
見た目にすばらしいものをありのまま移しても、それが美しい写真になるのかといわれれば、必ずしもそうとは限りません。
撮影者と被写体との間に生まれた、目には見えない関係性を映し出すことで、美しい写真は完成するのではないでしょうか。
たとえば、40年前と現在を比較すると、現代の価値観においては、顔立ち、体型ともに現在の女性のほうがいいでしょう。
特にヒップから脚のラインがきれいに流れていて、下半身が格段にシャープになりました。
今のモデル達は、長く着物を着ていた、日本人特有の平坦なヒップではなく、ちゃんと肉が付いて、形もよく、ジーンズの似合うヒップになりました。
そして脚は細く長くなって、メリハリのある体つきになりました。
ところが、その美しい体を、そのまま証明写真のように撮影できれば、美しい写真ができるのかというと、そういうわけでもありません。
その女性がよりセクシーに見えて、エロティシズムを感じさせるような写真を撮るには、さらなるアプローチが必要になります。
フォトグラファーは、何人もの美しい女性を見て、ただその目から入った情報に刺激されてシャッターを切るのではなく、たいていは、どこか別のところにモチベーションを持ってシャッターを切っているのでしょう。